スケルトン物件と居抜き物件の違いは何?
- 2017/6/21
- 居抜き物件
- スケルトン, メリット, 居抜き
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スケルトン物件は物件を探す時によく見かけられる物件です。そこで、スケルトン物件はどのような状態の物件で、スケルトン物件にはどんなメリットなどがあるのかということについてこれからご紹介し、居抜き物件と呼ばれる物件との違いについてもご説明していきたいと思います。
・スケルトン物件とは何か?
スケルトン物件店舗内の床や壁など、天井も含めて内装などが何もなされていないという物件で、基本的には建物躯体だけという状態の物件のことをいいます。スケルトン物件は、居抜き物件の反対の意味をもつ物件で、物件の契約後にテナント側で内装工事を行って、店舗として使用するといった物件になります。
そして、解約を行う際には契約を結ぶ前の状態に戻すという原状回復義務があり、契約を結んだ人は契約前の状態に戻して返すことになります。入居時の契約は、ほとんどの場合が退去時にスケルトン状態で返すという原状回復が前提となっている物件です。
・スケルトンのメリット
スケルトン物件は、何も内装などが施されていない状態で契約を結ぶため、店内のレイアウトが自由に決められるというメリットがあります。そのため、一からすべて自分で決めることができるという点で、レイアウトの自由度がとても高いのです。したがって、店舗にこだわりがある人にとてもおすすめの物件です。
例えば、大手チェーン店の出店では、デザインレイアウトが共通仕様になっている場合が多く、例え、同業種のお店が入っていたとしてもあえてスケルトン仕様の物件を希望する場合がほとんどになります。
しかし、デメリットとしては一から内装を施す必要があり、出店時の工事費用については、居抜き物件と呼ばれる物件よりも費用かかかるという点と、閉店をすることになった際に原状回復義務があるため、元の状態に戻すための費用もかかるという点が挙げられます。
参考:スケルトン工事費用
・居抜き物件について
スケルトン物件に対して居抜き物件と呼ばれる物件があります。この2つの物件には違いがあります。居抜き物件は、前のテナントの什器や内装などが残されているので、同業種の出店の場合には内装工事などにかかる費用がスケルトン物件よりもリーズナブルですむというメリットがある物件です。一部追加工事を行うだけですぐに開店ができるため、工事期間も短くて済み、初期費用が安くなるというメリットがあるのが居抜き物件です。
・スケルトン物件と居抜き物件との違いとそのメリットについて
全て一から内装やレイアウトを決めていくスケルトン物件ですが、工事内容によっては居抜き物件よりも安く済むという場合もあるといわれます。
これについては、居抜き物件のほうが設備がそのまま使えるため、費用が抑えられるというイメージがあると考えられていますが、工事内容によっては一部のみの修繕が必要な居抜き物件の工事よりも、スケルトン物件を借りて一から工事するほうが見積もりが出しやすくて、費用が抑えられるという場合もあるのです。
また、前の店舗のイメージがそのまま残っていて、前テナントがどんな理由で撤退をしたのかによってはマイナスイメージが受け継がれるというリスクもあるため、全てをゼロの状態からやり直すという意味で、新たにゼロの状態からレイアウトが決められるスケルトン物件にはメリットがあるという点もあるのです。
・まとめ
物件には原状回復が義務付けられているスケルトン物件という物件があります。スケルトン物件は内装などが何もない状態で契約を行う物件で、レイアウトを一から考えることができるというメリットがあります。居抜き物件に比べ、初期費用は高くなる場合が多いといわれていますが、場合によっては、一から工事する方が見積もりが出しやすくて、費用がリーズナブルという場合もある物件です。
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